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如月小春の
ニッポンチャチャチャ
山田うんが
演出。

昨晩、宿泊したホテルは、オタワのLord of Elgin Hotel。落ち着いたいいホテルだ。
遅めの朝食をホテルと直接繋がっているスターバックスでとった。
オタワでの主催者はマックス。ミドル氏という詩人。
2年前から、オタワに来て欲しいと頼まれていた。
おそらく朗読する詩人たちのネットワークないしは情報のやりとりがあるのだろう。
以前、カナダに来た時のメンバー、ヤープ・ブロンク、フィル・ミントンたちが
このシリーズに参加している。彼らはサウンドポエットとの繋がりも大きい。
ぼくもおそらくサウンドポエットの領域からここに呼ばれたのだろう。
だからソロでもよかったのだが、せっかくなら新しいプロジェクトがいいだろうと思い、
アルタイの英雄叙事詩を謳うボロット・バイルシェフとパーカッションの佐藤正治を加えたАЯのTOKYO TAIGAで来ることを提案した。
ミドル氏のポスターをみると、TOKYO TAIGAともうひとつ名前が書いてある。
この名前の意味は後で知ったが、女性フォークシンガーのオープニングアクトがあった。
TOKYO TAIGA + Tara Holloway

午後1時、ミドル氏の案内でラジオ局に行く。生放送で宣伝というわけだ。


セッティング中



お客さんは、詩人筋ということもあってか、割と年齢が高めだったような気がする。
最初は、ぼくのソロヴォイスを10分ほど、正治が加わって、だんだんトリオになるスタイルだ。
よかったのか、どうなのか、演奏していて少しはわかるが本当のところはわからない。
日本大使館の文化担当官の方がほめてくださったので、よしとする。






ここにパール・ビリーさんのコンサート評があります。

It was wholly absorbing and with little runs of joy thru the music. A mix of transcendent and comedy and sustained mood. They played songs back to back without any banter to break up the sounds.


Sound and furiously good times: Pearl Pirie reviews the AB Series




はじめてのАЯアルタイツアーにわくわくしていた。
今年の春、アルタイ共和国を代表する歌手ボロット・バイルシェフを日本に呼んだ際、
アルタイに日本文化センターを作る話があり、そのオープニングに合わせて、
АЯの公演をしようとという話があった。
だいたいの日程を決め、飛行機の予約に入り、
8月の上旬に北京経由のシベリア航空のチケットを購入した。
ところが、
8月の下旬になって、ボロットの代理チャガットから今度のツアーをキャンセルしたいとメールがあった。
ボロットは病院にいる。文化大臣との交渉にも失敗したとあった。
出発1ヶ月を切っていた。
ぼくが購入した航空券は、払い戻し不可のもの。
このまま無駄にするのもったいない。
コンサートはなくてもいいから、とにかくアルタイに行くので招待状を出して欲しいと返信した。
そして、なんとかビザを取得し、北京経由で無事ノボシビルスクに到着したのである。
9日の早朝ホテルをチェックアウトして、
シルヴィーやシェイナ、写真家のピーター
ジーナの姉妹のサラとマーガレットたちとバンに乗って
ミュンヘン空港へ。
早く着きすぎて、時間を持て余した。
スカンジナビア航空SK1666でまずコペンハーゲンへ
SK460に乗りかえてオスロに到着。
Airport Expressに乗ってナショナルシアター前で下車。
オスロは未来都市のように洗練されている。
Victoriaというジャズクラブでトーベンというサックス、ショーレンというピアニスト
そしてトーマスとのライブ。ミキサー卓を見ると最新式で輝いていた。
このクラブはいい空気で快適。
リハの後、Tabibitoという名のレストランへ。
入り口で名前見たときは、日本料理と思ったのだけど、
チャイニーズフュージョンだった。
結局チャーハンを注文した。なんて久しぶりのライス!

10日は何もなく、ホテルを移動。
地下鉄に乗って、ムンクミュージアムに行った。
途中、ノルウェイのセーターを子供のために買った。
サイズが合うといいのだけど。
この日、ムンクミュージアムは入場料無料の日。
「叫び」を見ることができた。
「叫び」橋の上で叫んでいるように見えるのだけど
本当はいろんな叫びが聞こえて耳を塞いでいるのだそうだ。

11日は、朝曲作り。ニコセロンという曲が完成した。
午後、クルマでまず郊外の美術館に行った。
クルト・シュビッターズのノルウェイ時代展というのを開催中だった。
いいものにあたった。
ナチから逃れたシュビッターズはノルウェイにいたのか。
この美術館のレストランでランチをしたのだが、3000円近くもした。
お茶碗一杯分くらいの小さなリゾットだった。さすがに物価が高い。
一路、1時間くらいいったトンスベルグという町へ。
途中「叫び」のあの橋があるというので楽しみにしていたが
トーマスが止まるのを忘れてしまって、ライブ会場に到着。
小さいながらもジャズフェスティバルだった。
ここでまかないがでたのだけど
鮭のソテーと白いご飯といううれしいメニューだった。
トーマスとトーベンは鮨を注文。
醤油が麺つゆのお椀に入っていたのには驚いた。
なにかが間違っている。


坂田明さんと新潟の村上に公演に行ってきた。
喋って演奏して、ミジンコ見て、ホーメイして
打ち上げに村上牛のすき焼きいただいて
瀬波温泉に入って、
鮭を見て、朝市を歩いた。



九州大学の藤枝守教授の招きで福岡に行ってきた。
ちょうどイムズというデパートの8階で、「生態系を聴取する」というサウンドアートのイベントをやっていて、
イムズの屋上に設置した風で音が鳴るエオリアンハープと共演するとのことだった。
ただ、その日は生憎の雨、風は微風で、鳴る気配がないそうなので、CDを用意するとのこと。
会場入口には、蘭がディスプレイされていて、その電流を音に変換していた。
しかし、そこはデパートにつながる場所。ずいぶん外の喧騒が聞こえる。
中央の部屋では、珪藻土を水槽に入れ、空気の音を4面のスピーカーで再生していた。
いにしえの空気が水面に現れている。
奥の部屋は、オーストラリアの作家によるエオリアンハープの演奏が流れていた。
藤枝さんのアイデアで、ぼくは一番奥の部屋から登場し、ホーメイをはじめた。
会場自体に響きがなく、なかなかハードな環境だ。
共演といっても、流れる音はぼくの干渉を受ける様子はほとんどぼない。
しかもたくさんの人が集まった。冬でもあるし音が吸われている。
もう面白い顔だけで、やるしかないような環境である。
でもそこは押さえて、気持ちよさをはずさないように心かけた。
いつもならすぐ脱線するのだが、ほとんど聞こえないエオリアンハープと対峙した。
はじまることのない禅問答のような演奏になっていたかも知れない。

そして次の日は九州大学大橋キャンパスでワークショップ。
こちらはたっぶり4時間もやったのだけど、みんな満足してくれただろうか。
ぼくはこれですぐ福岡を後にするのはどこか物足りなかった。
福岡に早く、ヒカシューで来たいなぁ。
なかなか実現しないものだ。
チェロの坂本弘道が音楽を担当した
横浜みなとみらいテント劇場
野外ダンス公演 市電うどん〜特盛版〜 に
開演前ゲスト出演した。
主役のメリーと80人のダンサーによる集団ダンスに振付主演をしたのは
石丸だいこ。
坂本氏をはじめ栗木健、川口義之
小森慶子、斉藤哲也、原さとしという豪華な演奏陣だった。
小さなテント劇場の奥が開いて
遠くの観覧車までがみえる横浜を背景にした
大人数の舞台シーンは壮観だった。
ぼくは開演前の15分、客入れをしつつの演奏。
これがどうこの公演に貢献できたのかは不明である。
前の日の中馬さんの研ぎ澄まされた作品が大人の知性とすると
今日のは、台本、演出の方向は学園祭のような実直さだった。



江東区の森下スタジオに行き
YOSHIKO CHUMA & THE SCHOOL HARD KNOCKS の作品
POONARCプーナルク 失われた1ページ ―映画でないルーマニア―に参加した。
中馬さんによると
ジョン・ケージの1966年に行なわれたヴァリエーション VIIのセッティングに
大きな影響を受けたのだそうだ。
森下スタジオの入口では当時のDVDが流されていた。

なんのことやら
わからないかもしれないが、
鎌倉山の「生意気」というデザイングループの家に行き
NYの中馬芳子さんの
ROOT CULTURE PRESENTS A PAGE OUT OF ORDER:切通し
~ 失われた1ページ ~ というパフォーマンスに参加してきた。
庭に、世界を旅する立方体のキューブが舞台装置として置かれ
そこにダンサーがたたずむ。
鎌倉の海をみつめながらぼくは口琴を弾き、
岩田卓也氏は尺八を吹いた。
風が強く、その音が激しくて
トンビの声も歌っていた。
そして、そこに集まった人々と交流した。
でもまだ名前は覚えていない。
とてもおいしいパンやおにぎり、スープ、サラダが出た。

この日
11時半に鎌倉駅に着き
迎えのクルマに乗ったが、
昼ごはんを持っていくとかで、まずは鎌倉市農協連即売所に寄り
呼んでくれた鎌倉ルートカルチャーの勝見淳平くんの実家に行き
そこの温室でお弁当を食べ、
もう一度農協連即売所に寄り、1時間半かかって鎌倉山生意気の家に着いた。
着くまでは、今日ほんとにパフォーマンスがあるのか心配になったものだ。
生意気とはイギリス人とニュージーランド人の二人による
グラフィック・アーティストクリエイティヴ・ユニットで
会場になっていたがふたりは留守だった。
鎌倉山からみる湘南の海とキューブとダンサーは、
なかなかいい雰囲気だった。

それから新宿に移動し
クラブハイツのデリシャスイートスのイベントを観たが
想像力のピントが合ってないと言えばいいのだろうか。
なにかぼくの心とすれ違っていた。
新宿に出たので、子供の入学用に世界堂でさくらの太巻きクレヨン12色を買う。
今日のJanmah島村氏のジャムセッションは、歌舞伎町の入口、ドン・キホーテの裏にある
Golden eggというライブハウスで行われる。
ソープランドとファッションヘルスにはさまれて、呼び込みをくぐりぬけて、会場に到着。
ぼくの今日の楽器は、洗面器と細く長いホースと鳥笛と口琴。
ソロを20分ほどやり、いくつかの組み合わせでのセッション。
セッションのはじまりヴォイスのマリアさんの美しい声だけど
他の楽器とまったくかけ離れた音程が出てきた。
喉はだいぶ開いたようだが、耳の開きがまだなのかもしれない。
(この件は追求に値する。たいていは音質の選択で解決できているから)
鈴木君のテルミンは、なんともおしゃれな工夫が随所に観られる。
(Talkboxやコンベックス(巻尺)etc..)
かなりかっこいい音が出せるようだ。遠慮深くて慎重だ。
声はモニターがいまいちで、なかなか聞こえにくい環境だった。
他のギター、ベース、ドラムみんななかなかセッション慣れしているようだったが、
こっちはばかみたいな演奏なのに、実にやさしい人が多くてほっとした。
ちなみにこの日はJanmahの誕生日。
りょうちゃんがドラム越しに「がんばれよー」と声援。
この時「がんばれ」は方向というものを示唆していることに気付かされる。
行くべき方向が自在の時には、妙な響きだ。
P,S,そういえば突然現れた檜山さんは、驚きのリードシンガーに変身してしまった。
ジャムは何も知らないというのも利点だろう。