ヒカシュー: 2023年8月アーカイブ


ドーナツ盤の回転数は45回転といって
わかる人は昭和の人以外にもいるだろう
1978年にヒカシューを結成し
1979年の10月に「20世紀の終りに」でデビュー
このEP盤が直径17センチのドーナツ盤である
45周年を記念してEP盤を作ったらどうか
そんな提案があった
ヒカシューのLPデビュー盤には山口はるみの絵がある
これはまさにパルコとヒカシューの繋がりを象徴している
山口はるみ、小池一子、石岡瑛子と言えば
パルコのクリエイティヴを支えた人々である
デビューしてすぐに石岡さんの依頼で
ぼくはパルコの新聞広告に詩を書いたし
その後もパルコのコピーを作ったこともある
もちろん小池一子さんとは長いつき合いである
先頃もぼくの第二詩集の帯文をお願いした
創業の増田さんご夫妻にはお世話になった
また三田さんの従兄弟はパルコの取締役の一人だった
1988年にQUATTRO by PARCOがオープン
ヒカシューはここでたくさんのステージを作ってきた
そして今宵
ヒカシューの凸凹ヒストリー全方位LOVE日和が開幕する
パルコの第1回グラフィック大賞を受賞し
いまや東京芸術大学の学長の日比野克彦のインスタレーションで
80年代のパルコ文化を蘇生させる


巻上公一

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無事敢行 のりきりました。
素敵な人々とたくさんの出会いがありました

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ニシニカリシテからのはじまり
さすが亀さんの手作りフェス
俊足のアキレスも追いつけません
子供たちはクチビルをぷるぷるさせ
俺は興部と西興部のソフトクリームを食べ比べ
北海盆唄に自前のオノマトペでのど自慢
ふいに劇団天井桟敷の俳優福士恵二からメールで
彼が興部出身と初めて知る
会場のゲストハウス「GA.KOPPER」は
小学校を生まれ変わらせた
食を知り尽くした浅野さん夫婦による宿
のびやかな魅力に満ちている
熊、鹿の肉、ほたて、ウニ、に舌鼓
杜氏でもあった浅野さんの日本酒も
呑めば星空と共鳴できるだろう
浅野さんがレニングラードカウボーイよろしく
颯爽とバイクで現れたのには驚いた

教育委員会の計らいで旭川まで大きなバンで向かう
もち米の里☆なよろでトウキビを食べ大福を買い
名寄のホテル山一のエピソードを知る

旭川のラーメン村では梅光軒を推薦され
西興部の行者の滝で刺されたのか
指に痒みを覚えたのは
ライブハウスモスキートのリハだった
終演後にアナログでLARS HOLLMER
Areaのデメトリオの声にTHIS HEATとは
店主の大西さんの趣味はヒカシューと近い

岩見沢とぼくの縁はMNF in JOIN ALIVE(2019)出演で
EYEや飴屋法水と濃厚なソロを奏でた
ばかりか
ヒカシュー結成の立役者のひとりロンドンで俳優を貫いた
故・楠原映二が岩見沢の出身でもある
そして企画をしてくれた吉田野乃子に感謝
お宅にヒカシュー全員でお邪魔して
ごちそうをもてなしていただいた
同世代のお父様の大きなフォローがうれしい
また名物の天狗まんじゅうの美味たるや
当日のはじまりはあいにくの雨だったが
雨上がり
会場のMPホールに着くと大きな半径で虹がかかった
高島ファミリーのあたたかい受け入れ

札幌には沼山さんとののこさんとお父さんのクルマで
途中雨が心配だったがイサム・ノグチ庭園美術館を訪問
ランチはいつもの五○堂でTODAY'S SPECIALのブリのスープカレー
BGMはゾーンかマイルスか
なぜか三田、坂出チームは白樺山荘で味噌ラーメン
カレー三昧がラーメン三昧とは

琴似駅に直結した会場パトス。
移転前には、こまっちゃクレズマやモリイクエDJオリーブと来た
札幌はNOW MUSIC ARTSの沼山良明さんが長年築いてきた
音楽シーンがある
聴衆も演奏家もそこで感性を養われてきた
OAは、吉田野乃子率いるCubic Zeroその転換のスピードは
John Zornのところで学んできた吉田の真骨頂である

久しぶりの北海道は歓迎され祝福され
ヒカシューに大きな力を授けてくれた

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