公演: 2008年3月アーカイブ

2日目の幕開きは、Maya Derenのフィルムにイクエさんのコンピューターミュージック。
Maya Derenは、Tzadik labelのファンなら知っていると思うが、
リビングシアターのユビュ王の音楽を担当したIto Teiji氏のパートナーである。
Maya Derenのフィルムはマルセル・デュシャンと共作したWitch's Cradleと2作目のAt Landが上映された。
ただ、あと2分で終了という時にフィルムがからまってしまい、微妙な終わり方を余儀なくされた。
次に、Phantom(ジーナ・パーキンスとイクエモリ)にシロ・パプティスタが加わった。
OMNIという曲では、巻上公一がゲストに登場。次の曲では、シロのビリンバウと巻上の口琴の共演。
すこしばかりもりあがったとこに
Mephista(シルヴィー、スージー、イクエ)のパワフルなインプロヴィゼーシヨン。
まさにイクエワールドを堪能できる一夜だった。

一日目、二日目とも満席。二日目は入れない人も30人ほどいたようだ。
山東京伝「心学早染草」に想を得て
イクエモリさんがビジュアルと音を作り、
巻上公一の生々しき語りと
テルミン、口琴を合体させた世にも奇妙な作品ができた。
ジャパンソサエティのホールもいっぱいになり
こちらも気合いを抜きつつ入れつつ
流れを感じながら、演奏することができて
約20分、思っていたよりもうまくいった気がする。



後半は、ガムランをフューチャーした作品で、こちらも
サックスといい、ビジュアルといい、素晴らしいものだった。