即興音楽ワークショップ「探求と熟考」第2回
参加者全員で、いっせいに演奏するという前回のアプローチから一転して、第2回では少人数の組み合わせとなり、それを他の参加者が見ながら、交代で演奏するという形になった。
まずは復習から
最初に前回の曲をすこしやりました。そうやって内容を思い出してもらって、次に新しい曲に移りました。
前回の曲は全員でやったんですけど、今回の曲はそれとは違っていて、4人1組と、テキストであらかじめ人数が指定されています。それから、何をやるかっていうことも、わりと具体的に決まっていて。2人のペアが2組、四角形の対角線上に座って、ペア同士でやりとりをするというものなんです。
誰かがひとつ、行動を起こしたら、こうしなければいけないっていう手順も指定してある。それがうまく出来ると、曲が完結するようになっているんです。つまり、ひとつの定型の音楽になる。
止めずに続けてゆく
この曲では、リズムを1組のペアが始めて、もう1組が加わるんですが、そうやっていて誰かが失敗しても、そこで止めないんです。そこが大事なところで。
やっていて分からなくなったら、そこで率先して止めて、止めた人からすぐに再開する。そこまで決まっているんです。それまでの曲は、誰かが失敗した時には止めるっていう指定しかなかったんですけどね。
だからこそ、とにかく何回も出来るまでやらないといけない。間違えたら、そこで迷っているんじゃなくて、間違えたところから即座にやり直す。完全に止めないで、続けることが重要なんです。
実践して初めて分かること
ここでの意図は、曲を正しくやることではありません。間違えながらも演奏を続けるという、そのプロセス自体を音楽として捉えることが重要なんです。
ただ、このことは、テキストを読んだだけでは見えてこない。箇条書きのルールを眺めていても、その意図までは分からないんです。実際にやってみて、初めて分かる。ああ、こういうことだったのか、っていう。
だからこそ、この本は読んでいるだけではダメで、とにかく実践しないといけない。そもそも、本の最初にそう書いてあるんですけど、まったくその通りなんです。
今後のことですが、6月にはライブがありますから、そこで何をやるか考えつつ、どんどん先に進めていきたいと思っています。
次回ワークショップは3月23日(土)
『探求と熟考』即興演奏を学ぶ
ナビゲーター 清水一登、坂出雅海
会場 渋谷・公園通りクラシックス
参加費 3,000円 学生 1,000円(要学生証) 観覧 2,000円
開催日 3月23日 4月27日 6月1日
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