「三田超人スタンダードを歌う」直前インタビュー

三田超人、清水一登
"Freeman Sings Standard"

来たる1月13日(日)、歌手としては初のコンサートを行うヒカシューのギタリスト、三田超人。公演はピアニスト兼プロデューサーに同じくヒカシューの清水一登を迎えて、渋谷の公園通りクラシックスで開催される。この二人に今回の企画にかける意気込みを聞いた。


三田超人

企画のきっかけ

前々から、清水さんとスタンダードの話はしていたんだ。ヒカシューのリハーサルでも、清水さんがビリー・ホリデイの曲を弾いては、ふたりでいい曲だよねって言ったりして。まあ、ヒカシューのライブでも(ナット・キング・コールの)「モナ・リザ」をやったりしているし、そういうのは昔からやってはいたんだよね。

最初はレコーディングの話だったんだけど、ついステージで話しちゃったもんだから、ライブをやることになったわけ。

好きなジャズボーカル

最近はまってるのはニーナ・シモン。それと、昔からよく聞いてるのがビリー・ホリデイ。男だと、ジャズじゃないけどジョアン・ジルベルト。それとレナード・コーエン。まあ、好きな歌手ってことだと、やっぱりニーナ・シモンとビリー・ホリデイになるね。

候補は17曲

今回のために17曲選んであって、もう清水さんにも伝えてある。あくまで、自分で歌いたいものっていうことでね。まあ、自分でも多いかなとは思ったんだけど、清水さんがすごく乗り気になってくれて、アレンジも進めてくれているみたい。リハーサルもこれからだし、最終的にどうなるかは分からないけどね。


清水一登

曲はとにかく、どれもいいものばかりですよ。削る必要もなくて、全部やればいいと思っています。

あと、やるのはジャズだけではありません。他のジャンルのものもあります。むしろ、純然たるジャズ・スタンダードっていうのは、そんなに多くないです。割合としては少ない方かもしれない。

そもそもスタンダードっていうと、どうしてもジャズのイメージがあるけど、元々は流行歌として作られたものですから。映画の曲とかね。それをたまたまジャズマンが取り上げたから、ジャズのイメージがついただけのことで。

ニーナ・シモンとビリー・ホリデイは、わたしも大好きです。ジャズ歌手の中でも、サイケデリックだと思うふたりですね。サイケデリックっていうのは、本来は精神の拡張という意味なわけで、そういうことを感じさせてくれる歌手ですよ。

まあ、いい歌に出会ったいい歌手っていう、それをそのまま出せればいいかなと思っています。あくまで、歌を大切にするということですね。


(2012年12月)

2013年1月13日(日)
「三田超人スタンダードを歌う」
歌 三田超人  ピアノ 清水一登
渋谷 公園通りクラシックス
http://www.radio-zipangu.com/koendori/
open 19:00 start 19:30

先カンブリア的スタンダードナンバーのカンブリア大爆発!
ジャズからポップス、モナリザからピカソまで
清水一登プロデュース

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