「君が代」ってなにか特別
「君が代」が国歌として法的に認められたのは平成11年(1999年)。
実に最近の話である。それまで日本は国旗国歌を制定してなかった。
日本という国は、もやっとした曖昧な空気のままが好きなようだ。
「君が代」は、たいていは国旗掲揚降下の時に演奏されることになっている。
最近、アメリカのイベントの真似をして、日本でも有名歌手が歌うようになってきた。
しかし、かなり難しい。多くの立派な歌手が歌唱に失敗してきた。
式典で「君が代」を歌わない教師を罰するなんて言う人がいるが、
果たしてその方々は、この歌をきちんと歌えるのだろうか。採点してみたいものだ。
(それに「君が代」を日常的に歌っている人なんているのだろうか)
東京オリンピック2020開会式で堂々と、まるでアメリカの歌手のように歌唱したMISIAが、
フジロックで唐突に歌ったことで評判を落としたことが話題になっていた。
なぜ彼女はうたったのだろうか。
国旗掲揚もないのに歌うことは特別な意味を持ってしまう。
この歌は、「君」をめぐって厄介な問題を抱えたままなので、やたら歌うことが憚られる面がある。
コロナ禍で強硬に開催したフジロックはそれだけでもファンの分断を生んだ。
そこに追い討ちをかけるようにさらなる分断を仕掛けたMISIA。
ぼくは「君が代」のメロディーは割と好きなのだけど、とても残念である。
彼女はオリンピックで得意げになって、TPOわきまえず歌ってしまったのだろう。
まわりが誰も止めなかっのも気にかかる。
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