「いにしえと未来が夕闇に溶ける瞬間(とき)」
1月19日(日)「いにしえと未来が夕闇に溶ける瞬間(とき)」
予約は、ticketdesk@makigami.com
アルタイの英雄叙事詩カイ、キルギスの民族叙事詩マナス、また即興のかけあいで紡がれる叙事詩アクン技芸。これらの中央ユーラシアの語りと音楽の伝統は現代の日本音楽とどう関係するのか。琵琶法師たちによって語り継がれてきた「平家物語」の伝統を継承する若手琵琶奏者久保田晶子、日本で活躍するキルギスの伝統楽器コムズ奏者であり、アクン技芸の研究家でもあるウメトバエヴァ・カリマン、そしてアルタイのカイの歌い手、ボロット・バイルシェフとの新たな試みで知られる巻上公一、佐藤正治らによって、現代における伝統とは何か、また広くユーラシアの文化の普遍性と、叙事詩と音楽、即興と語り物、古典と現代、それらが交差する瞬間、その出会いと道筋を音楽で感じとるべく、コラボレーションを試みる。
出演
アルジャンスー (巻上公一 声、尺八、テルミン 佐藤正治 ドラムス、パーカッション)
ゲスト 久保田 晶子 語り、琵琶 ウメトバエワ・カリマン コムズ、口琴
アルジャンスー
ヒカシューのふたり、巻上公一と佐藤正治による即興演奏を主体にしたデュオ。
アルタイの歌手ボロット・バイルシェフとの共演の中から生まれたユニットで、
シベリア各地の諸民族との交流も行っている。
多種類の楽器による自由な演奏スタイルは、タイガの森の多様性を映す。
アルジャンスーとはアルタイ語で「泉」を意味している。
まさに、こんこんと湧く泉のような未来の民族音楽をテーマにしている。
久保田晶子
千葉県出身。
平家物語や軍記物などの古典曲の演奏を中心に、琵琶ならではの「語り」の表現を求め国内外で積極的に活動。
民話を原作とした現代語での新作語りの自作自演なども多数。また落語を原作とした琵琶歌を作詞作曲し好評を得ている。
本来は一人で弾き語る琵琶だが、琵琶二人語りや人形芝居とのコラボレーションなど新しい表現にも挑戦。
また日本音楽集団やアンサンブル室町など現代邦楽アンサンブルでも活躍。
アニメ音楽や大河ドラマなどの録音にも多数参加、劇中音楽の創作・演奏もしている。
小椋桂コンサートや国立劇場主催公演などにも出演。
ブラジル、香港、インドネシア、ボリビアなど国外での活動も多数。
2016年、ベルギーのARS MUSICAに招聘され武満徹「November Steps」のソリストとしてブリュッセルにて演奏。
【主催・参加団体】日本音楽集団、谷中琵琶Style、KiKiふぉれすと、和楽団 煌、アンサンブル室町。
ウメトバエワ・カリマン
キルギス共和国ビシケク出身。三弦楽器のコムズ、金属口琴、木製口琴などの楽器の演奏家。キルギス国立音楽大学で民族音楽を専攻。卒業後、音楽教師としてビシケク第65番学校で子供たちにコムズなどの民族楽器を教える。ビシケク日本センターで日本語を学ぶ。2007年東京芸術大学音楽研究科入学し2010年修士課程を卒業。東京芸術大学博士課程在学中。
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