makigami: 2013年8月アーカイブ

あなたがもしモンゴルのホーミーや倍音好きなら、この音楽を聴いて欲しい。
まさに喉歌(ホーメイ、ホーミー)のルーツともゆうべきふたつの共和国の伝統音楽。
その素晴らしさは、斬新で、且つ懐かしい。

アルタイ共和国からトゥバ共和国へ

公演日程
【アルタイのカイ公演】
ボロット・バイルシェフ、タンダライ、佐藤正治、巻上公一
8月31日 開成町 瀬戸屋敷  2:30pm
9月1日 沼津 Music la Festa「FUN」
9月2日 浜松 窓枠「AOZORA」
9月4日 茅野 市民館
http://makigami.com/makigaminews/2013/07/-at.html

【アルタイとトゥバ合同公演2本】
ボロット・バイルシェフ、タンダライ、モングンオール・オンダール ユジュム(モングンオール・オンダール、オトクン・ドスタイ、アヤス・クーラル、アンザット・クーラル)
ナビゲーター 巻上公一
9月8日 大阪 民族学博物館 13:30から16:00(無料 満員御礼)

9月10日 東京 open 18:30 / start 19:00 座・高円寺2
http://makigami.com/makigaminews/2013/07/post-86.html

9月11日 渋谷 クラシックス アルタイ アンコール
ボロット・バイルシェフ、タンダライ、佐藤正治、巻上公一


【トゥバのホーメイ公演】
モングンオール・オンダール、オトクン・ドスタイ、アヤス・クーラル、アンザット・クーラル
ナビゲーター 巻上公一
9月12日 前橋 大蓮寺 本堂
9月14日 新潟 十日町 三省ハウス(宿泊パック)
9月15日 甲府 桜座
9月16日 東京 六本木 新世界 開場14:30 開演15:00(ホーメイWS、ミニライブ)
9月18日 横浜 みなとみらい小ホール
みなとみらい提携 NHKカルチャースクールのトゥバホーメイ講座はかなりお得です。
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_890216.html

http://www.yaf.or.jp/mmh/recommend/2013/07/post-163.php
高円寺ちらし.jpgのサムネール画像bolot2013.jpgのサムネール画像

巻上公一
「あしがら未来音楽フェスティバル」を語る


来る8月24日(土)午後、神奈川県の開成町で地元有志による野外ロック・フェスティバルが開催される。地域としては初の試みで、出演はヒカシュー、石橋英子ともう死んだ人たちのほか、特別ゲストとして坂田明が加わる。入場無料。


開催のきっかけ

元開成町町長で先の参議院線にも出た露木順一と、湯河原町の海際に建つ中学校の危険性について意見交換していたのがきっかけです。彼は高校の同級生で、開成町南小学校という素晴らしい学校を建てたことで有名で、いい学校を建てれば、そこにいいいい人が集まるという考えで行動したんですね。そしてそれはまさにそうなって、神奈川県で一番小さな町にもかかわらず人口増加中なんです。
 湯河原は、町長も議会も何をしてるんだろう、子どもを大事にしないところは誰からも信用されない。それにアーティストがたくさん住んでいるのになぜ活用しないのか。
 そんな話の中、いずれ開成町でもヒカシューのコンサートをしようよ、という話になった。
 彼はとてもスピード感があって、早速花火大会にできないだろうかという提案してきた。
 とてもありがたい話で嬉しかったんだけど、せっかくだから毎年できるようにフェスティバルにしようって、今度はこちらから提案しました。
 その後は彼がどんどん話を進めてくれて、地元の人たちに声をかけて実行委員会を組織したり、自治体にかけあって予算も確保してきてくれたんです。つまり、彼が積極的に動いてくれたおかげで、実現できたイベントなんですよ。
 露木の素晴らしさは、自分の感性を信じていることです。そして凡庸な批評にとらわれず実行することだと思います。これは最も日本人に欠けている態度で、大抵が他人の批評ばかりを気にしていて、行動が姑息になってしまう。

夜には花火大会も

こういう野外コンサートっていうのは、地域としても初めての試みなんです。会場は河川敷で、普段は野球場とかもある場所なんですが、そこに特設ステージを設置します。

同じ日の夜には花火大会もあって、そちらは毎年恒例の行事なんですけど、それにもうひとつ新たな要素が加わるという感じですね。

それから、早い時間にはワークショップも開催します。ぼくも口琴のワークショップで講師をやりますし、ほかに火起こしのワークショップもあります。ステージの前半は、地元のアマチュアバンドが演奏しますが、そちらにはぼくは関わっていません。

後半はぼくのプロデュースなんですが、石橋英子さんともう死んだ人たち、それから坂田明さんに出てもらうようお願いしました。元々、アート・ロックのイベントにしたいと考えていたので、このメンバーに決めたということです。


今後も継続させるために

先ほども話に出ましたが、このフェスティバルは一回きりのイベントじゃなくて、今後も続けていきたいと思っています。それもあって、複数のアーチストに出演をお願いしたわけです。

坂田さんには、ヒカシューのライブにゲストとして登場してもらいます。何しろ坂田さんは大変なエンタテイナーですから、きっと特別なステージになるでしょう。

それから、こないだのワールド・ハピネスでヒカシューを知ったという皆さんにも、ぜひ来てもらいたいですね。無料ですし、同じ屋外のイベントですので。それと、この後はしばらく関東ではヒカシューのライブがないんです。次は10月になりますから。

都内からも小田急線でそんなに遠くないですし、今後も継続して開催していきたいので、ぜひ皆さんで来ていただければと思います。


8月24日(土)
あしがら未来音楽フェスティバル
http://ashigarammf.web.fc2.com
開成水辺スポーツ公園 特設ステージにて開催
神奈川県足柄上郡開成町吉田島 ‎
小田急線新松田駅 あるいは開成駅から
ツイッターのアカウントはこちら

infoashifes@gmail.com

巻上公一
「喉歌のふるさと」コンサートを語る


アルタイ共和国のカイ、トゥバ共和国のホーメイという、シベリアの喉歌における二大潮流が一堂に会するコンサートが、今年9月に東京と大阪で開催される。両共和国の歌手が同じステージに立つのは本邦初のこと。あわせて、その前後にもアルタイ、トゥバの歌手によるツアーがそれぞれ実施される。


ツアーのきっかけ

今回の企画は、もともとぼくがアルタイとトゥバの喉歌歌手を一緒に日本に呼びたいと思っていて、そこから始まっているんです。そのアイデアに、いろいろと賛同してくれた人たちがいて、おかげで何とか実現できました。

双方の歌手がそろって出演するのは東京(高円寺)と大阪ですが、その前後にも各地で演奏します。前半がアルタイ、後半ではトゥバの歌手がそれぞれ出演しますが、こちらの方もいろいろと趣向を考えてありますので、ぜひ期待してほしいですね。


アルタイを代表する歌手ふたり

アルタイ共和国からやってくるのは、ボロット・バイルシェフとタンダライで、二人とも本国ではまさしくスーパースターといえる歌手です。この人たちが共演するというのは、アルタイでも滅多にないことなんですよ。このうちタンダライは初めての来日になります。

ボロット・バイルシェフは、ぼくと佐藤正治との3人でアヤ(AR)というグループをやっているんですが、コンサートはそのアヤのライブにタンダライが加わるという形になるかと思います。

タンダライは女性の歌手で、これはトゥバでも同じなんですが、女性の喉歌歌手っていうのは本当にめずらしいんです。アルタイでもプロの喉歌歌手で女性は2人くらいしかいません。そのひとりがタンダライで、大変に貴重な存在なんです。

もちろん貴重な存在だというだけじゃなくて、タンダライは歌手としての技量にも大変なものがあります。たとえば鳥の鳴き声を出してみたりするんだけど、もう何十種類もできてしまう。その表現がまた実に素晴らしい。5オクターブの声を出すとも言われているんですが、それはつまり、彼女がやる鳥の鳴き声を描写した言葉なんです。それだけ幅広い表現をする歌手だということですね。


トゥバからは本年度のグランプリ受賞者が来日

トゥバからは4人来日します。モングンオール・オンダールと、それからユジュムという3人組のグループです。

モングンオール・オンダールは、今年春にトゥバで開かれた第6回国際ホーメイ・シンポジウムでグランプリを獲得した歌手です。彼は以前、1992年に開かれた第1回シンポジウムでもグランプリを獲っているので、2度目になりますね。その時は16歳くらいだったんですが、それから20年後にまた受賞したわけです。2000年にも来日していますが、その時から比べても、めざましく進歩しています。

ユジュムは歌手のオトクン・ドスタイが率いるグループで、メンバーはたびたび変わるんですが、今回の来日公演にはアヤス・クーラルとアンザット・クーラルが参加します。彼らもとても優れた歌手で、アヤス・クーラルは政府が運営しているトゥバ・アンサンブルのリーダーでもあり、とにかく上手い。アンザット・クーラルは女優でもあるんですが、民謡の歌手としても実績のある人です。

この4人も、そもそも揃って演奏するというのがありえない人たちなんです。たとえトゥバに行っても一緒には聞けません。それくらい特別な組み合わせです。

単独公演では、たとえば横浜のみなとみらい小ホールで実施するコンサートでは、特別なやり方をしようと思っています。というのも、400人くらい入る会場なんですが、音がとてもいいので、PAをなるべく使わないようにしたいんです。できるだけ生音で体験してもらおうということですね。

それから、ホーメイだけじゃなくてトゥバ自体に興味があるという人におすすめなのが、新潟での公演です。これは東京から来る人たちにも参加しやすいように、泊りがけのイベントとして企画したもので、ホーメイに加えて、メンバーとの交流会も実施します。トゥバに行く以外では、おそらく一番トゥバに近い催しになると思います。もちろんぼくもいますので、何か質問があったら遠慮なく聞いてほしいですね。


両共和国の喉歌が一度に聞ける歴史的なコンサート

それで、東京と大阪で全員が集まるわけですけど、アルタイとトゥバの歌手の合同公演じたい日本ではおそらく初めてですし、なにしろこの顔ぶれですから、これは本当にすごいことになるでしょうね。まさしく歴史に残るイベントになりますよ。

アルタイのカイと、トゥバのホーメイを同じ場所で聞けるわけで、その違いもよく分かる。その意味では一種の研究公演でもあるわけですが、とにかく滅多にない機会ですので、ぜひ体験していただきたいと思います。

公演日程

ボロット・バイルシェフ、タンダライ、佐藤正治、巻上公一
8月31日 開成町 瀬戸屋敷  2:30pm
9月1日 沼津 Music la Festa「FUN」
9月2日 浜松 窓枠「AOZORA」

ボロット・バイルシェフ、タンダライ、モングンオール・オンダール ユジュム
ナビゲーター 巻上公一
9月8日 大阪 民族学博物館 13:30から16:00(無料 往復はがきで申込 8月16日締切)
9月10日 東京 座・高円寺2

モングンオール・オンダール、オトクン・ドスタイ、アヤス・クーラル、アンザット・クーラル
ナビゲーター 巻上公一
9月12日 前橋 大蓮寺 本堂
9月14日 新潟 十日町 三省ハウス(宿泊パック)
9月15日 甲府 桜座
9月16日 東京 六本木 新世界 開場14:30 開演15:00(ホーメイWS、ミニライブ)
9月18日 横浜 みなとみらい小ホール

各公演の詳細はこちら
http://www.bloc.jp/makigami/

「越後妻有」音楽交流会
〜南シベリア・トゥバからホーメイの唄い手たちがやってくる〜

一人が同時にいくつもの声を紡ぎだす喉歌ホーメイは、アルタイ山脈付近の美しくも厳しい自然の中で暮らす人たちによって歌い継がれてきた世界でも類をみない伝統歌唱法です。 日本の原風景ともいえる棚田の里に現代アート作品が点在し、国際的にも注目されている「越後妻有大地の芸術祭の里」で開催される異文化交流の1泊2日。ホーメイの響き共にゆったりとお過ごしください。


出演   モングンオール・オンダール(国際ホーメイフェスティバル 
     優勝者)、アヤス・クーラル、オトクン・ドスタイ、アンザ
     ット・クーラル 
     ナビゲーター 巻上公一

日時  2013 /9/14(土)〜15(日)
会場  越後妻有大地の芸術祭の里(新潟県十日町市)
料金   大人 15,000円 こども 10,000円
    (1泊2食 現地送迎、温泉、プログラム①②込み)
定員  50人
集合  まつだい郷土資料館 14日14:30
    ほくほく線まつだい駅より徒歩1分
宿泊 三省ハウス 新潟県十日町市松之山小谷327
    TEL 025-596-3854
お申し込み・お問い合わせ
    大地の芸術祭の里総合案内所
    TEL 025-761-7767 FAX 025-761-7911 
    E-mail: info@tsumari-artfield.com 
              
プログラム① 14日15:00〜16:30
草原の歌声コンサート@まつだい郷土資料館 
会場は築140年、越後の文化の豊かさを感じさせる総けやき作りの豪農の館。落ち着いた和の 空間でのコンサートをお楽しみください。

プログラム②14日19:30〜21:30
南シベリア・トゥバ交流ナイト@三省ハウス 
ミニレクチャー「トゥバの自然と人々の暮し」、ミニライブ(飛び入り歓迎!)、ホーメイレッスン、と盛りだくさん。
(ワンドリンク おつまみ付き)


オプショナルプログラム「アートツアー」15目10:00〜14:00
「大地の芸術祭の里」の見どころ 「星峠の棚田」、「絵本と木の実の美術館」などを巡ります。昼食付き
  別途料金 7,500円 (子ども6,500円)

主催 MAKIGAMI OFFICE                       
   TEL/FAX 0465-63-0578
   office@makigami.com

協力 日本トゥバホーメイ協会   
   NPO法人越後妻有里山恊働機構   
   石仏語らいの家

お申し込みについて 
● 大地の芸術祭の里総合案内所までメールまたはファックスでお名前、性別、(子どもの場合は年齢)、連絡先電話、メールアドレス、オプショナルプログラム「アートツアー」の参加希望の有無をお知らせください。お申し込み受付後に詳細なご案内をお送りいたします。

●まつだい駅までのアクセス 

(電車)[上越新幹線]越後湯沢駅乗り換え ほくほく線40分 [北陸本線]直江津駅乗り換え、ほくほく線約40分 東京・新潟から約2時間半。

(車)関越道六日町I.C.からR253経由約40分、越後川口I.C.からR117経由約50分、塩沢石打I.C.からR76経由 約40分。

●プログラム①あるいは②のみの予約も受付中。料金はコンサート3000円、交流ナイト2000円です。

●三省ハウスは元小学校の木造校舎を活用した宿です。お泊まりは男女別の相部屋になります。

十日町企画ちらし.jpg

DSC07222.JPGヒカシューの情報に特化した ヒカシューのblogページはこちら http://hikashu.exblog.jp

あしがらワークショップ.jpg あしがらの未来 音楽の未来 人類の未来をみつめる
あしがら未来音楽フェスティバル ワークショップ

みんなでメラメラしてみよう
関根秀樹の古代火起こしワークショップ
マッチもライターもなかった時代、
人々はどのように火をおこしていたのだろう。
火打石、キリモミ式、ヒモギリ式・・・
古代の人々と同じ道具を使って、火をおこしてみよう!
講師:関根秀樹氏(和光大学非常勤講師、火起こし世界チャンピオン)
募集人数:40名(20名×2回)
受講料:500円  開催時間:45分
1回目15:00~15:45  2回目16:00~16:45


みんなでびょんびょんしてみよう
巻上公一の口琴ワークショップ
「口琴(こうきん)」て知ってる?
口に当てて弁をはじくと、びょ~んと鳴る小さな楽器。
脳みそぶるぶる震えて、心はハッピー!
いつでも持ち歩けて、寂しい時も楽しい時もいつもあなたのそばに。
今年の夏は口琴名人になろう!
プロも使用している最高級ハンガリー製口琴のおみやげ付!
講師:巻上公一氏(ミュージシャン、日本口琴協会会員)
定員:40名(20名×2回)
受講料:2000円(ハンガリー製の口琴おみやげつき!)
開催時間:40分
1回目15:00~15:40 2回目16:00~16:40

8月24日(土)
場所:開成水辺スポーツ公園内(開成町吉田島2710/新松田駅、開成駅から徒歩15分)
お問合せ・申込み: メールにてashigarammf@gmail.comヘ
またはお電話にてtel.0465-63-0578(MAKIGAMI OFFICE)まで
・参加者の氏名(ご家族の場合は参加したい方全員のお名前)・住所・年齢・お電話番号
・ご家族の場合は代表者のお名前をお知らせください。
*ワークショップは年齢制限なし、ただし小学校2年生以下のお子さんは、必ず保護者が付き添いのこと
主催:あしがら花火大会開成町実行委員会 運営団体:F’s Avenue 協力:MAKIGAMI OFFICE 

このアーカイブについて

このページには、makigami2013年8月に書いたブログ記事が含まれています。

前のアーカイブはmakigami: 2013年7月です。

次のアーカイブはmakigami: 2013年9月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

makigami: 月別アーカイブ

Powered by Movable Type 4.01