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0224_dzumi13_web.jpg デレク・ベイリーを聴く会 Vol.13:70年代の音源⑪ 特別ゲスト:巻上公一[ヒカシュー/ヴォイス・パフォーマー]

●日時:2015年3月28日(土)18:00~
●会場:Sound Café dzumi(吉祥寺)
    Tel:0422-72-7822(営業時間内)
●入場料:1,500円(1ドリンク付き)
●要事前予約:event.dzumi@jcom.home.ne.jp 宛
 件名を「デレク・ベイリー」とし、氏名、人数、お電話番号をご連絡ください。先着20名。

■フリー・インプロヴィゼーションの巨星、デレク・ベイリーが遺した250枚以上もの関連アルバムを総力をあげて収集。特別ゲストのトークを交えながら、年代ごとに1枚ずつじっくりと聴き込んでいく会の5回目。音で追う「自由であり続けること」の果敢な物語!

■モデレーター:泉 秀樹・渡邊未帆・山崎春美・石原剛一郎

巻上公一 インタビュー7月のヒカシューライブ
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ヒカシューの7月はフジロックのほか、モリイクエをゲストに迎えて青山・月見ル君思フに出演、そして久々のワンマンを吉祥寺スターパインズ・カフェで行う。

先日の高円寺では「ヒカシュー・スーパー2」の発売記念ということで、いくつかめずらしい曲を演奏しました。「超・少年」「私はバカになりたい」、それから「筋肉とフルーツ」ですね。
うまくできるか心配でしたが、どれも予想以上にうまくいきました。

「超・少年」と「私はバカになりたい」は、アレンジではコーラスが入っているんですが、坂出くんも超人も、再現しようという気概でしたね。というか、べつに意識していなかったんだけど、みんな自然と勝手に合わせて歌っていましたね。楽しくてしょうがないって感じで。

「超・少年」のコーラスはEVEっていう、当時のスタジオでの売れっ子のグループがやってます。
ヒカシューのテイストではないんですが、気の合わなかったSディレクターによってブッキングされて、せっかくだからやっていただきました。いま聴いてもちょっと違和感がありますが、それもまた歴史です。
ただ超人がライブでEVEのマネをやる気だったのでびっくりしました。(笑い)

「筋肉とフルーツ」は、たいへん工夫された作りなので、複雑な構成です。基本はいくつかの繰り返しで、この歌はなかなか気に入ってます。

7月はいろいろと面白いライブがありますよ。フジロックはいろんなゲストに入ってもらって、
ヒカシューの曲はもちろん、即興演奏が華になるようなステージにしたいと思ってます。

青山でのライブにはモリイクエさんの参加はうれしいです。年に数回帰国なさるのですが、ちょうどいいタイミングで出演可能になりました。スターパインズ・カフェでは「ヒカシュー・スーパー2」の曲をたっぷり演ります。ロシア・アルタイ・ツアーの濃いお話もするつもりなので、ぜひ遊びに来てください。


7月1日  ヒカシュー×アラゲホンジ 青山・月見ル君思フ ゲスト・モリイクエ
7月16日 ヒカシューの夏2014 吉祥寺スター・パインズ・カフェ
7月26日 ヒカシュー・フリー・インプロビゼーション・サミット フジロックフェスティバル
くわしくはこちら

巻上公一インタビュー
まもなく始まるロシア・アルタイ・ツアー

ヒカシューは今月末よりロシア、シベリア方面のツアーに出発する。
シベリアでの公演は2011年に続き2回目となる。
現地では演奏のほか、地域の催しに参加したりするなど、見聞を広める予定。


今回はまずシベリアのアルタイ共和国に行って、それからモスクワやサンクト・ペテルブルクに向かう予定です。たまたまそうなったんですが、前回はモスクワからシベリアに行きましたから、ちょうど逆のルートになりますね。

観光にもいろいろ行きますよ。たとえば、アルタイでは鹿の血のお風呂というのがあって、それを体験するつもりです。これは1年に1回だけ、5月末にしかやっていない催しなので、とても貴重なんです。いろいろ話には聞いているんですけど、個人的には初めてなので楽しみですね。

それからデニソワ洞窟っていうところにも行ってみたいですね。デニソワ人は100万年ほど前に現生人類から分岐した未知の新系統の人類らしいです。バルナウルから150キロほど南にあるようです。
それから以前も行ったことのある馬乳酒の工場。この馬乳酒っていうのが、とにかくおいしいんです。正確にはお酒じゃなくてヨーグルトなんですけどね。馬のミルクを発酵させたもので、2、3パーセントくらいアルコール分があるのでお酒って言われてるんですが、実際にはヨーグルトなんです。口あたりが独特で、しゅわしゅわっとした感じがします。
ニコライ・レーリッヒ博物館やウストカンの博物館の館長さんにも会いたいな。

そういったところも含めて、あちこちで映像を撮ってくるつもりです。DVDにもする予定なので、ぜひ期待してもらいたいですね。日本ではほとんど知られていない場所ばかりなので、面白いものになると思いますよ。


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ご予約は
こちら

講師 清水一登
即興音楽ワークショップ「探求と熟考」第1回公演

初めてのライブは、同日午後に行われたワークショップを経て、体勢を整えてからの演奏だったが、実際にはその場で変えたことも多かったという。


ライブの成果

当日は昼間にワークショップをやって、その後でライブだったんですが、本番がいったいどういう音になるのか、ぼくとしては明確なイメージはありませんでした。それがまた楽しいところでもあるんですが。

なにしろ、ワークショップとライブだと、流れる時間の感覚がぜんぜん違いますから。どうしても、やってみないと分からないっていうところがあるんです。

それでも、結果的にはうまくいきました。まだまだ途上にある感じはしますけど、いろいろ勉強になったし、これからのワークショップにとても役立つ経験になりました。


ライブとワークショップの関係

ライブではワークショップよりも人数を細分化して演奏したんです。具体的な分け方はあの場で巻上さんがぜんぶ決めたんですけど、人数が重要だということは、それこそワークショップが始まる前から巻上さんもぼくも感じていたので、そのあたりの事情を考慮して分割しました。これはいい判断だったと思います。

本番の演奏はうまくいったわけですけど、それもやっぱり、直前にやったワークショップが大きかったですね。リハーサルみたいな感じで、ライブに備えての心構えができましたから。

次のライブでも同じやり方をするかもしれません。つまり、当日の昼間にワークショップをやって、その後にライブに向かうということですね。1か月間隔を開けるよりは、この方が適切なんじゃないかな。

そういうことが出来るのも、ライブとワークショップを同じ場所でやっていることが大きい。これについては、本当にありがたいし、恵まれていると思いますね。


インプロビゼーションの新たな可能性

ライブでは、ミクストダブルスっていう、4人組で演奏する曲もやりました。なかなか難しい曲ですけど、これが上手くできるようになったら、かなり面白いことになりますよ。

あの曲に限ったことではなくて、ワークショップ全体がそうなんですけど、最終的な演奏の形が示されているわけではない。プレイヤー同士の関係が規定されているだけなんです。

そういう規定があらかじめ共有できていれば、何の関係もない人どうしでも、一緒に演奏することで、その場でひとつの音楽作品を作り上げることができます。即興演奏なんだけど、インスタント・コンポジションとでもいうべきものになる。

そうやって出てくるものが、面白い音楽になることは容易に想像できます。普通にあるような、何もないところから始まるインプロビゼーションとはまた違ったものになるんですね。

それはまた、たとえばジャズのセッションで、ブルースやスタンダードを演奏することとも違う。ああいうものは、どう演奏したところで、根本はやはりブルースであり、スタンダードですから。また、ストックフレーズの応酬みたいなことにもならない。むしろ、考え方としては、そういう展開を防いでくれるものでしょうね。

そういう意味でも、大きな可能性を持っているのがこのワークショップなんです。


初めての方歓迎! 次回ワークショップは9月28日(土)

『探求と熟考』即興演奏を学ぶ
ナビゲーター 清水一登、巻上公一
会場 渋谷・公園通りクラシックス
参加費 3,000円 学生 1,000円(要学生証) 観覧 2,000円
開催日 9月28日
詳しくはこちら

巻上公一
「あしがら未来音楽フェスティバル」を語る


来る8月24日(土)午後、神奈川県の開成町で地元有志による野外ロック・フェスティバルが開催される。地域としては初の試みで、出演はヒカシュー、石橋英子ともう死んだ人たちのほか、特別ゲストとして坂田明が加わる。入場無料。


開催のきっかけ

元開成町町長で先の参議院線にも出た露木順一と、湯河原町の海際に建つ中学校の危険性について意見交換していたのがきっかけです。彼は高校の同級生で、開成町南小学校という素晴らしい学校を建てたことで有名で、いい学校を建てれば、そこにいいいい人が集まるという考えで行動したんですね。そしてそれはまさにそうなって、神奈川県で一番小さな町にもかかわらず人口増加中なんです。
 湯河原は、町長も議会も何をしてるんだろう、子どもを大事にしないところは誰からも信用されない。それにアーティストがたくさん住んでいるのになぜ活用しないのか。
 そんな話の中、いずれ開成町でもヒカシューのコンサートをしようよ、という話になった。
 彼はとてもスピード感があって、早速花火大会にできないだろうかという提案してきた。
 とてもありがたい話で嬉しかったんだけど、せっかくだから毎年できるようにフェスティバルにしようって、今度はこちらから提案しました。
 その後は彼がどんどん話を進めてくれて、地元の人たちに声をかけて実行委員会を組織したり、自治体にかけあって予算も確保してきてくれたんです。つまり、彼が積極的に動いてくれたおかげで、実現できたイベントなんですよ。
 露木の素晴らしさは、自分の感性を信じていることです。そして凡庸な批評にとらわれず実行することだと思います。これは最も日本人に欠けている態度で、大抵が他人の批評ばかりを気にしていて、行動が姑息になってしまう。

夜には花火大会も

こういう野外コンサートっていうのは、地域としても初めての試みなんです。会場は河川敷で、普段は野球場とかもある場所なんですが、そこに特設ステージを設置します。

同じ日の夜には花火大会もあって、そちらは毎年恒例の行事なんですけど、それにもうひとつ新たな要素が加わるという感じですね。

それから、早い時間にはワークショップも開催します。ぼくも口琴のワークショップで講師をやりますし、ほかに火起こしのワークショップもあります。ステージの前半は、地元のアマチュアバンドが演奏しますが、そちらにはぼくは関わっていません。

後半はぼくのプロデュースなんですが、石橋英子さんともう死んだ人たち、それから坂田明さんに出てもらうようお願いしました。元々、アート・ロックのイベントにしたいと考えていたので、このメンバーに決めたということです。


今後も継続させるために

先ほども話に出ましたが、このフェスティバルは一回きりのイベントじゃなくて、今後も続けていきたいと思っています。それもあって、複数のアーチストに出演をお願いしたわけです。

坂田さんには、ヒカシューのライブにゲストとして登場してもらいます。何しろ坂田さんは大変なエンタテイナーですから、きっと特別なステージになるでしょう。

それから、こないだのワールド・ハピネスでヒカシューを知ったという皆さんにも、ぜひ来てもらいたいですね。無料ですし、同じ屋外のイベントですので。それと、この後はしばらく関東ではヒカシューのライブがないんです。次は10月になりますから。

都内からも小田急線でそんなに遠くないですし、今後も継続して開催していきたいので、ぜひ皆さんで来ていただければと思います。


8月24日(土)
あしがら未来音楽フェスティバル
http://ashigarammf.web.fc2.com
開成水辺スポーツ公園 特設ステージにて開催
神奈川県足柄上郡開成町吉田島 ‎
小田急線新松田駅 あるいは開成駅から
ツイッターのアカウントはこちら

infoashifes@gmail.com

巻上公一
「喉歌のふるさと」コンサートを語る


アルタイ共和国のカイ、トゥバ共和国のホーメイという、シベリアの喉歌における二大潮流が一堂に会するコンサートが、今年9月に東京と大阪で開催される。両共和国の歌手が同じステージに立つのは本邦初のこと。あわせて、その前後にもアルタイ、トゥバの歌手によるツアーがそれぞれ実施される。


ツアーのきっかけ

今回の企画は、もともとぼくがアルタイとトゥバの喉歌歌手を一緒に日本に呼びたいと思っていて、そこから始まっているんです。そのアイデアに、いろいろと賛同してくれた人たちがいて、おかげで何とか実現できました。

双方の歌手がそろって出演するのは東京(高円寺)と大阪ですが、その前後にも各地で演奏します。前半がアルタイ、後半ではトゥバの歌手がそれぞれ出演しますが、こちらの方もいろいろと趣向を考えてありますので、ぜひ期待してほしいですね。


アルタイを代表する歌手ふたり

アルタイ共和国からやってくるのは、ボロット・バイルシェフとタンダライで、二人とも本国ではまさしくスーパースターといえる歌手です。この人たちが共演するというのは、アルタイでも滅多にないことなんですよ。このうちタンダライは初めての来日になります。

ボロット・バイルシェフは、ぼくと佐藤正治との3人でアヤ(AR)というグループをやっているんですが、コンサートはそのアヤのライブにタンダライが加わるという形になるかと思います。

タンダライは女性の歌手で、これはトゥバでも同じなんですが、女性の喉歌歌手っていうのは本当にめずらしいんです。アルタイでもプロの喉歌歌手で女性は2人くらいしかいません。そのひとりがタンダライで、大変に貴重な存在なんです。

もちろん貴重な存在だというだけじゃなくて、タンダライは歌手としての技量にも大変なものがあります。たとえば鳥の鳴き声を出してみたりするんだけど、もう何十種類もできてしまう。その表現がまた実に素晴らしい。5オクターブの声を出すとも言われているんですが、それはつまり、彼女がやる鳥の鳴き声を描写した言葉なんです。それだけ幅広い表現をする歌手だということですね。


トゥバからは本年度のグランプリ受賞者が来日

トゥバからは4人来日します。モングンオール・オンダールと、それからユジュムという3人組のグループです。

モングンオール・オンダールは、今年春にトゥバで開かれた第6回国際ホーメイ・シンポジウムでグランプリを獲得した歌手です。彼は以前、1992年に開かれた第1回シンポジウムでもグランプリを獲っているので、2度目になりますね。その時は16歳くらいだったんですが、それから20年後にまた受賞したわけです。2000年にも来日していますが、その時から比べても、めざましく進歩しています。

ユジュムは歌手のオトクン・ドスタイが率いるグループで、メンバーはたびたび変わるんですが、今回の来日公演にはアヤス・クーラルとアンザット・クーラルが参加します。彼らもとても優れた歌手で、アヤス・クーラルは政府が運営しているトゥバ・アンサンブルのリーダーでもあり、とにかく上手い。アンザット・クーラルは女優でもあるんですが、民謡の歌手としても実績のある人です。

この4人も、そもそも揃って演奏するというのがありえない人たちなんです。たとえトゥバに行っても一緒には聞けません。それくらい特別な組み合わせです。

単独公演では、たとえば横浜のみなとみらい小ホールで実施するコンサートでは、特別なやり方をしようと思っています。というのも、400人くらい入る会場なんですが、音がとてもいいので、PAをなるべく使わないようにしたいんです。できるだけ生音で体験してもらおうということですね。

それから、ホーメイだけじゃなくてトゥバ自体に興味があるという人におすすめなのが、新潟での公演です。これは東京から来る人たちにも参加しやすいように、泊りがけのイベントとして企画したもので、ホーメイに加えて、メンバーとの交流会も実施します。トゥバに行く以外では、おそらく一番トゥバに近い催しになると思います。もちろんぼくもいますので、何か質問があったら遠慮なく聞いてほしいですね。


両共和国の喉歌が一度に聞ける歴史的なコンサート

それで、東京と大阪で全員が集まるわけですけど、アルタイとトゥバの歌手の合同公演じたい日本ではおそらく初めてですし、なにしろこの顔ぶれですから、これは本当にすごいことになるでしょうね。まさしく歴史に残るイベントになりますよ。

アルタイのカイと、トゥバのホーメイを同じ場所で聞けるわけで、その違いもよく分かる。その意味では一種の研究公演でもあるわけですが、とにかく滅多にない機会ですので、ぜひ体験していただきたいと思います。

公演日程

ボロット・バイルシェフ、タンダライ、佐藤正治、巻上公一
8月31日 開成町 瀬戸屋敷  2:30pm
9月1日 沼津 Music la Festa「FUN」
9月2日 浜松 窓枠「AOZORA」

ボロット・バイルシェフ、タンダライ、モングンオール・オンダール ユジュム
ナビゲーター 巻上公一
9月8日 大阪 民族学博物館 13:30から16:00(無料 往復はがきで申込 8月16日締切)
9月10日 東京 座・高円寺2

モングンオール・オンダール、オトクン・ドスタイ、アヤス・クーラル、アンザット・クーラル
ナビゲーター 巻上公一
9月12日 前橋 大蓮寺 本堂
9月14日 新潟 十日町 三省ハウス(宿泊パック)
9月15日 甲府 桜座
9月16日 東京 六本木 新世界 開場14:30 開演15:00(ホーメイWS、ミニライブ)
9月18日 横浜 みなとみらい小ホール

各公演の詳細はこちら
http://www.bloc.jp/makigami/

三田超人
「三田超人スタンダードを唄う」2013年7, 8月の予定

活躍の場をさらに広げつつある三田超人スタンダード・プロジェクト。7月はJazz Art せんがわに登場し、ジャズの聴衆を前に演奏するほか、渋谷ラ・ママで開催される、お笑い芸人が多数参加するイベントへの出演も控えている。また8月には六本木で女性3人によるユニット「奥の間」のライブに客演する。


ジャズ・イベントへの出演

じつは先月、浜松でスタンダードのライブをやったんだけど、そこがまったくジャズのお店だったんだよね。ジュリー・ロンドンのアルバムが目につくところに置いてあったりして。

「ソー・イン・ラブ」って曲をレパートリーに入れてるんだけど、アレンジはジュリー・ロンドンのものを参考にしてるわけ。でもって、まさにその録音が入ったアルバムがあるもんだから、すごい偶然だなって驚いたよ。

その店での演奏も満足いく出来だったし、ジャズ・アートせんがわに関しても、ジャズのイベントだからって特に意識したりってことはない。せんがわ自体、ヒカシューでもう何度も出てるしね。


渋谷ラ・ママの企画にも登場

ラ・ママの方は、イベントの企画があるから出演しないかって誘われたんだ。他にもいろいろバンドが出て、ライブの合間にお笑いの人たちのステージがあるって感じのものらしいんだけど。

これに関しては、こっちもバンドでやることにした。ゲストで、ドラムとベースにも来てもらって。スタンダードもやるけど、ゲストを交えて、即興もやって。あと自分の歌もやろうかなと思ってる。

あと、8月15日にも六本木の新世界で演奏します。これは奥の間っていうバンドと一緒に出る予定。


これからの展開

これまでは歌をきっちりやるって感じが続いたから、アドリブを増やして、もっと自由な方向も試してみたいね。

たとえば、ボブ・ディランの「ミスター・タンブリン・マン」をやってるんだけど、途中に長い即興があって、かなり自由な感じになるわけ。ああいうものをもっとやろうと思ってる。まあ、実際はどうなるか分からないけど。

なかなか歌詞を覚えるのが大変で、そのことで苦労してたりするんだけど、いろんな場所で演奏する予定なので、ぜひ見に来てください。

7月20日(土)
Jazz Art せんがわ
Jenny's Kitchen
14:10→14:50
三田超人(vo,g)スタンダードを歌う with 清水一登(pf)
1Live 1,500円 / 1day 3,500円(1Live・1day共当日500円UP)
※予約:店頭 / (電話)03-5315-7459 / (メール)info@jennys-kitchen.net/せんがわ劇場
http://www.sengawa-gekijo.jp


7月29日(月)
『笑 up de ミュージック!』
渋谷ラママ
open18:00/start18:30 
前売り¥2300+D / 当日 ¥2600+D
出演:Freeman Alley [三田超人・清水一登(ヒカシュー)/ゲスト れいち(Dr) 坂出雅海(Ba)] / 極東のハリー / CHEAP STAR / セクシーパンサー / 27
☆お笑い芸人☆ オキシジェン / ヒデヨシ
※チケット取り扱い:La.mama店頭販売・各出演者受付・ローソンチケット(L-77122)
http://lamama.net/


8月15日(木)
Freeman Alley & 奥の間 2マン・ライブ
『スタンダード・デヴォリューション(先カンブリア的スタンダード・ナンバーのカンブリア大爆発) 』
六本木 新世界
open18:30/start19:30
前売り¥2500+D / 当日 ¥3000+D
出演:Freeman Alley:三田フリーマン(vocal)、清水一登(piano)
奥の間:柴草玲(vo,key,acco,etc)、エミ・エレオノーラ(vo,p,etc)、多田葉子(vo,sax,cl)
http://shinsekai9.jp

講師 清水一登
即興音楽ワークショップ「探求と熟考」第4回

いよいよ初ライブが近づいたということで、第4回のワークショップでは当初の予定を変更し、その準備に専念することになった。


初めての公開演奏に向けて

最初に断っておくと、前回のワークショップではもともと微分音の説明をするつもりだったんですが、とりやめになりました。まとまった話が必要になるようなテーマなので、今はライブに焦点を合わせた方がいいだろうという判断で。いずれ、またの機会に取り上げるつもりです。

それで、6月のライブでは、なんせ練習ではない即興演奏に初めて取り組むわけですから、やっぱりその時に役立つものをやるべきだろうと。そんなわけで、前回のワークショップは、これまでやったことを中心に、みんなで一緒に遊べるような素材が中心になりました。

次回のワークショップはライブの直前ということになりますけど、同じように本番に向けて、その準備をじっくりやろうと思っています。


試みの面白さ

ライブのことなんですけど、今のところはまったくどうなるか分からない状態ですね。そもそも、このワークショップ自体が、まったく新しい試みで、模索しているところですから。

それでも、その模索している段階で出ている音が、すでに音楽として十分に楽しめるものにはなっているんです。そういう意味では面白くなるんじゃないかな。

それに付け加えるかたちで、みんなが知っている素材を元に、いろいろ工夫することで、もっと自由なものにもっていけたらいいなと思っています。


新人の参加も歓迎

前回も新しい人がまた入ってくれたんです。課題にはなかなか苦労されていたようですが、これまでみんながやってきた音を知らないわけですから、戸惑うところはあるかもしれません。

ただ、このワークショップでやっていることを面白く思えるかどうかっていうのは、いわゆる音楽経験とはあまり関係がないと思っています。そもそも、普通の意味での曲を練習しているわけでもありませんし。

今からでも新しい人は大歓迎ですから、興味があるという人はぜひ来てほしいですね。次回のワークショップはライブの直前になりますけど、新しく加わってくれた人に、ライブへの参加を強制するようなこともありませんので、参加でも見学でも、気軽に顔を出してもらえたらと思います。


次回ワークショップは6月1日(土)、同日夜にはライブも開催


『探求と熟考』即興演奏を学ぶ
ナビゲーター 清水一登、巻上公一
会場 渋谷・公園通りクラシックス
参加費 3,000円 学生 1,000円(要学生証) 観覧 2,000円
開催日 6月1日
詳しくはこちら

『探究と熟考』第1回ライブ
会場 渋谷・公園通りクラシックス
開催日 6月1日 開場18:30 開演19:00
http://k-classics.net/schedule/detail.php?id=3927

講師 巻上公一
即興音楽ワークショップ「探求と熟考」第4回

いよいよ近づいてきた初ライブの準備に入った第4回では、それまでの課題に改めて向き合う作業が中心になった。


どうなるかは当日次第

ライブのことは、まだほとんど何も決まっていないんです。本番の前にワークショップがあるので、それを終えてから、どうするか考える感じですね。

前回のワークショップでも、新しい曲をやったりしたので、それを元にしてもいいし。あるいはデレク・ベイリーのカンパニイみたいに、メンバーをその場で決めるというスタイルでやってもいいし。

即興演奏に習熟している人もいますから、そういう人に、まったく経験のない人を組み合わせたりとか。いろいろやり方は考えられます。

方針としては、見ていて面白いものにしたいですね。リズムを中心にしたり、ワークショップの要素を入れたり。いろんなことを交えつつ、みんなに見てもらうためのものにするつもりです。


ミスに鷹揚になる

前回のワークショップで勉強になったのは、きっちり考えすぎないのが大切だということです。ぜんぜんうまくいかなくても、間違えてもいい。うまくやらないといけないって思うと、ますますそうなっちゃう。むしろ、うまくいかなくても、これも音楽かなって思えるくらいの気持ちで。それが即興にもつながっていきますから。

ああ失敗しちゃった、っていう感じじゃなくて、むしろ失敗が楽しいってくらいの方がいい。なかなかそうもいかないですけどね。やっぱり、みんな真面目だから。そこを変えていく必要がありますよ。

リズムなんか間違っても、ぜんぜん問題ない。時には立ち止まって考えることも必要ですけど、あまりミスを深刻に受け止めたりすることはありません。どうしてもうまくいかないときは、こちらからも言いますけど、なるべく緩やかな感じでやりたいと思ってます。


ライブは一種のショーケース

今回のライブでは、普段のワークショップがどういう感じなのか、紹介するような要素も入れたいと思っています。

ワークショップでやっていると、本当に勉強になるんですよ。自分でやるだけじゃなく、いろんな人のも見ることができますから。

今から参加していただくのも、何の問題もありませんから、即興に関心があるっていう人にはぜひ見に来てもらいたいですね。


次回ワークショップは6月1日(土)、同日夜にはライブも開催


『探求と熟考』即興演奏を学ぶ
ナビゲーター 清水一登、巻上公一
会場 渋谷・公園通りクラシックス
参加費 3,000円 学生 1,000円(要学生証) 観覧 2,000円
開催日 6月1日
詳しくはこちら

『探究と熟考』第1回ライブ
会場 渋谷・公園通りクラシックス
開催日 6月1日 開場18:30 開演19:00
http://k-classics.net/schedule/detail.php?id=3927

講師 坂出雅海
即興音楽ワークショップ「探求と熟考」第3回

第1回からの参加者であり、第3回の講師を務めた坂出雅海に聞く、即興音楽ワークショップにおけるコミュニケーションについて。


子供と即興音楽

自分でも即興音楽のワークショップを開いてるんですよ。地域の子供を相手にしたものなんだけど、それを毎年夏にやってる。夏休み中の学校を使って、自由教室を開こうっていう企画の一環で。

楽器も持ち込み自由にしてあるんだけど、やっぱり最初は声から始めてる。楽器を持つと、また違う感覚が入ってきちゃうからね。うまく弾かないといけない、っていうような。

だから全体的に見ると、楽器をやってる子の方が窮屈な感じはあるかな。それは仕方のないところもある。基礎とかやっちゃいけないこととか教わってるから。ただ、みんな楽器は大好きなんだよ。音楽室でやってるから楽器もいろいろあって、そういうものに触りたがる。普段の授業ではなかなか自由に使ったりできないしね。

内容も自分なりに考えて、まずは緊張感をほぐすために、にらめっことかやったり。動物の絵を出して、音で表現してみよう、とか。みんなで目を閉じて、海をイメージしてみよう、海の音を出してみようってやった時はうまくいったね。

そっちに比べると、このワークショップはそりゃ楽だよね。なんせ参加者が大人だから(笑い)

ただ、こないだはちょっと真面目にやり過ぎたと思っていて、自分では反省してるんだよね。あんまり細かいところにこだわっても仕方がないんだ。大切なのは、最終的に演奏をお互いが楽しめるかどうかってことだから。


伝え方の違い

前にどこかで聞いたんだけど、こういう話があってね。戦後のシベリア抑留の話。収容所には日本人だけじゃなくて、ドイツ人もいて、そこに本国の新聞とかが届く。すると、ドイツ人は、誰かがニュースを読み上げて、その周りに大ぜいが集まって故郷を懐かしんで涙を流す。一方で、日本人の場合は、新聞をみんなが回し読みして涙を流す。結局どちらも涙を流すんだけど。

これは言葉の問題で、日本語だとイントネーションはまったく同じでも、実際にはぜんぜん意味が違う言葉とかあるから。前後の関係から判断はつくけど、それ自体だと聞いただけではよく分からなかったりして。これがたとえばドイツ語だと、動作に関する語彙がとにかく豊富だから、言葉だけで説明できちゃう場合も多い。

そういう違いって、このワークショップにもあるかもしれない。ただその場でやるだけでいいって人もいれば、テキストをじっくり読みたいっていう人もいるだろうし。

だから、このワークショップでも、テキストの内容を伝えるうえで、いろんなやり方を試してみたらどうかって話を聞いて、なるほどなって思ったね。


これからの形が見えてきた

今回は講師をやらせてもらったわけだけど、やっぱり、ただ参加しているだけなのとは、ぜんぜん違った。進める側になったのは、とても勉強になった。よく言われることだけど、教える立場に回るのが一番勉強になる。要するに、自分がちゃんと理解しているかどうかが分かるんだ。

ライブも近くなってきたけど、きっと面白くなると思うよ。ワークショップ自体はもっと先まで進むだろうけど、これまでやってきたことだけでも、どういうルールになっているのかわからない人が聴いたら出て来る音は十分面白いんじゃないかな。

それに、今回から楽器を使うようになって、これまでのことがどう音楽になっていくのか、少しずつ見えてきた感じもある。この先どうなるのか、ぼく自身も楽しみにしています。


次回ワークショップは6月1日(土)


『探求と熟考』即興演奏を学ぶ
ナビゲーター 清水一登、巻上公一
会場 渋谷・公園通りクラシックス
参加費 3,000円 学生 1,000円(要学生証) 観覧 2,000円
開催日 6月1日
詳しくはこちら
6月1日夜は
『探求と熟考』のライブを予定しています。

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