巻上公一「あしがら未来音楽フェスティバル」を語る
巻上公一
「あしがら未来音楽フェスティバル」を語る
来る8月24日(土)午後、神奈川県の開成町で地元有志による野外ロック・フェスティバルが開催される。地域としては初の試みで、出演はヒカシュー、石橋英子ともう死んだ人たちのほか、特別ゲストとして坂田明が加わる。入場無料。
開催のきっかけ
元開成町町長で先の参議院線にも出た露木順一と、湯河原町の海際に建つ中学校の危険性について意見交換していたのがきっかけです。彼は高校の同級生で、開成町南小学校という素晴らしい学校を建てたことで有名で、いい学校を建てれば、そこにいいいい人が集まるという考えで行動したんですね。そしてそれはまさにそうなって、神奈川県で一番小さな町にもかかわらず人口増加中なんです。
湯河原は、町長も議会も何をしてるんだろう、子どもを大事にしないところは誰からも信用されない。それにアーティストがたくさん住んでいるのになぜ活用しないのか。
そんな話の中、いずれ開成町でもヒカシューのコンサートをしようよ、という話になった。
彼はとてもスピード感があって、早速花火大会にできないだろうかという提案してきた。
とてもありがたい話で嬉しかったんだけど、せっかくだから毎年できるようにフェスティバルにしようって、今度はこちらから提案しました。
その後は彼がどんどん話を進めてくれて、地元の人たちに声をかけて実行委員会を組織したり、自治体にかけあって予算も確保してきてくれたんです。つまり、彼が積極的に動いてくれたおかげで、実現できたイベントなんですよ。
露木の素晴らしさは、自分の感性を信じていることです。そして凡庸な批評にとらわれず実行することだと思います。これは最も日本人に欠けている態度で、大抵が他人の批評ばかりを気にしていて、行動が姑息になってしまう。
夜には花火大会も
こういう野外コンサートっていうのは、地域としても初めての試みなんです。会場は河川敷で、普段は野球場とかもある場所なんですが、そこに特設ステージを設置します。
同じ日の夜には花火大会もあって、そちらは毎年恒例の行事なんですけど、それにもうひとつ新たな要素が加わるという感じですね。
それから、早い時間にはワークショップも開催します。ぼくも口琴のワークショップで講師をやりますし、ほかに火起こしのワークショップもあります。ステージの前半は、地元のアマチュアバンドが演奏しますが、そちらにはぼくは関わっていません。
後半はぼくのプロデュースなんですが、石橋英子さんともう死んだ人たち、それから坂田明さんに出てもらうようお願いしました。元々、アート・ロックのイベントにしたいと考えていたので、このメンバーに決めたということです。
今後も継続させるために
先ほども話に出ましたが、このフェスティバルは一回きりのイベントじゃなくて、今後も続けていきたいと思っています。それもあって、複数のアーチストに出演をお願いしたわけです。
坂田さんには、ヒカシューのライブにゲストとして登場してもらいます。何しろ坂田さんは大変なエンタテイナーですから、きっと特別なステージになるでしょう。
それから、こないだのワールド・ハピネスでヒカシューを知ったという皆さんにも、ぜひ来てもらいたいですね。無料ですし、同じ屋外のイベントですので。それと、この後はしばらく関東ではヒカシューのライブがないんです。次は10月になりますから。
都内からも小田急線でそんなに遠くないですし、今後も継続して開催していきたいので、ぜひ皆さんで来ていただければと思います。
8月24日(土)
あしがら未来音楽フェスティバル
http://ashigarammf.web.fc2.com
開成水辺スポーツ公園 特設ステージにて開催
神奈川県足柄上郡開成町吉田島
小田急線新松田駅 あるいは開成駅から
ツイッターのアカウントはこちら
infoashifes@gmail.com
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