愛地球博ノルウェイの日


愛も智慧もない博覧会に未来は遠い

愛地球博セキュリティが古くさく凄い。
すべてのものは書面で登録しなければならない。
その癖、部署ごとの連絡は皆無なお役所仕事。
ここにはフューチャーを感じさせるものが一切ない。
会場の音響や照明は、管理者がいるだけ。
最新鋭の設備を使える人はひとりもいないという。
今日はノルウェイ皇太子が来るので
荷物検査も厳重だ。
それにやはりどう考えてもこのイベントは大きな環境破壊だ。
申し訳程度に舗道が木になっていたり、自然体感ゾーンなどがあるが
大きなパビリオンのできた山は、悲しんでいるようにうつる。
月曜日なので人が少ないのが救いだが、こんなに人がいなくていいのだろうか。
4時間待ちと言われているトヨタ館にはタイミングよく20分で入れた。
トランペットを吹くロボットのうごきには感動したが
レパートリーは聖者の行進のみ。
未来的乗り物もダンサーが乗るだけで、触れることも
写真を撮ることもできない。
これじゃテレビでみただけの情報を越すことができない。
せめて写真は解禁にすべきだろう。
それでも中学生が、ガイドブックを熱心に見て
「この国しらなーい」と言っているのを見る時、
万博の意味を感じるのだが、
それゆえ余計ほんとうの生身の触れ合いがもっとほしい。
ほとんどがマルチメディアじゃ退屈すぎる。
それに芸術家がぜんぜん活躍していないのが
この博覧会をだめなものにしている。
石井竜也、ローリー・アンダーソン、ロバート・ウイルソン
って誰が決めたのか知りたいものだ。

ぼくはノルウェイ人にまじり
エキスポドーム3000人収容できる中
トーマス・ストレーネンと30分演奏し
ノルウェイ皇太子と小学生ノルウェイおさかな大使任命式の司会。
「ノルウェイにいってみたい?」
「いいえ」
「受賞の感想は?」
「ありえない」
「ノルウェイのことなにか知ってる」
「知らない」
とにかく、この小学生の受賞はやめにしようかと思ったくらい
がっかりのコメントの連続だった。
最後は、スティアン・カステンセンと鉄腕アトムを演奏。


Posted: 月 - 4月 11, 2005      


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